「3番・岡本」は苦肉の策に感じた。4番の方が収まりがいいし、「4番・岸田」は調子はともかく格的にはバランスが悪い。
5回2死一塁で岡本が四球をもぎとり、岸田が左翼線に同点二塁打。詰まりながらヒットゾーンに運んだのはバットの角度がいいからだ。スイング軌道が外回りのドアスイングならファウルになっていた。初めての4番で臆せず、適時打を含む3安打と結果を残したのは立派だ。
シーズンで大きく負け越す阪神にCSで一泡吹かせるには、挑戦者として開き直り、なりふり構わぬ姿勢でぶつかるしかない。その意味では大胆な打順変更で阿部監督は攻めた。だが、巨人バッテリーは打たれるのを怖がる投球が目立った。初回先頭で30打席無安打の近本への四球から先制点を許すと、3回、5回の失点も四球が絡んだ。5回2死二、三塁で大山を申告敬遠した後の熊谷への押し出し四球など論外だ。計11四球では攻撃のリズムが出ない。
阪神・石井は8回を3者凡退で44試合連続無失点と記録を伸ばした。15球でボール球は2球だけ。打者に向かっていく姿勢は巨人の投手と対照的だった。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)