パ・リーグ 日本ハム2―6楽天(30日・エスコン)

 日本ハムは30日、楽天戦(エスコン)に2―6で敗れ貯金25と後退した。「6番・三塁」でスタメン出場した有薗直輝内野手(22)は、初回1死満塁から、あとひと伸びでグランドスラムという左犠飛を打ち上げ、3打数1安打1打点。

少ない出場機会の中で存在感を示している。

 角度よく上がった打球に大歓声が湧き起こった。同点に追いついた後の初回1死満塁、有薗が放った左翼フェンス際への大飛球。ぎりぎりで捕球されると、ベンチの新庄監督も思わず天を仰ぎ頭を抱えた。それでも一時勝ち越しの左犠飛。「めっちゃ詰まりました。最低限の仕事はできたと思います」と振り返った。

 結果を残すことで落ち着きを取り戻した。プロ初安打まで23打席を擁したが、今月13日に初安打をマークして以降は21打数7安打で打率3割3分3厘。「ヒットが出るまでとは全然違う。ファームのときと同じような感じで今はできてます」とうなずいた。

 出場が限られる中で、必死のアピールを続けている。

「使ってもらったときに、しっかり結果を残さないとレギュラーとか1軍には残れない。(優勝争いで)勝ちたい気持ちが強い」。緊張感の中でも結果を残し、経験を成長へとつなげていく。(山口 泰史)

 〇…31日の楽天戦(エスコン)に先発する右腕・福島が、初完投に意欲を見せた。ここまで最長イニングは7回。前回は23日のソフトバンク戦(エスコン)に先発し、5回2失点で3勝目を挙げた右腕は「(完投?)そうですね、そろそろしたいですね。初回からセーブしてというのはしないですけど、1イニング1イニングしっかり抑えていければ」。

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