◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が31日(日本時間9月1日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。6試合ぶりの46号が出れば、54本塁打の昨季と合わせてド軍通算100本塁打となる。

 前日30日(同31日)の同戦では3打数無安打1四球で連続試合安打が「4」でストップした。0―0の5回無死二、三塁で飛距離300フィート(約91・4メートル)と犠飛としては十分の当たりを左翼に打ち上げたが、三塁走者のE・ヘルナンデスが本塁にスライディングせずにタッチアウト。次打者であるベッツが左打席の真後ろで指示を出していたが、視界に入っていなかったという。まさかの凡ミスで大谷は打点を逃し、チームも連敗中の最近2試合で1得点と元気がない。

 大谷自身も調子を落としている。二刀流出場の翌日だった21日(同22日)に首脳陣から“強制休養”を与えられたが、その後の8試合で29打数4安打の打率1割3分8厘、1本塁打、2打点。4安打のうち、長打は24日(同25日)のパドレス・松井から放った45号ソロだけとなっている。投手としては27日(同28日)の本拠地・レッズ戦で23年9月の右肘手術から749日ぶりとなる復活白星を挙げたが、打者としても復調が待たれる。

 MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、移籍後2年間での本塁打数は1920~21年のB・ルース(ヤンキース)の113本が最多記録。2001~02年のA・ロドリゲス(レンジャーズ)の109本、R・マリス(ヤンキース)の100本と続いており、大谷は史上4人目の快挙が目前に迫っている。リーグ本塁打王争いでは28日(同29日)にライバルのシュワバー(フィリーズ)が1試合4発の離れ業を見せ、4本差をつけられた。3年連続キングに向けては、これ以上の独走を許すわけにはいかないだろう。

 地区優勝へのマジックを「25」としているドジャースだが、2位パドレスとは1ゲーム差。この日を含めてレギュラーシーズンは残り26試合。8月の最終戦。大谷もド軍もスパートをかけられるか。

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