◆JERA セ・リーグ 巨人4―1ヤクルト(2日・京セラD)

 ヤクルトは微妙な判定に泣き逆転負けを喫した。初回1死満塁でホセ・オスナ内野手が放った左翼線ぎりぎりの打球が「ファウル」の判定を受けた。

リプレー検証後も判定は覆らず無得点に終わったことが響いた。

 試合を左右する大きな判定だった。初回に制球に苦しむ戸郷から3四球をもらい、1死満塁のチャンスをつくった。ここでオスナがカウント2―1からの6球目を左翼線に運んだ。誰もが適時打と思ったが、嶋田三塁塁審は「ファウル」の判定を下した。すかさず高津監督はリクエストを要求するも、リプレー検証でも覆らなかった。直後にオスナは三ゴロ併殺打となり、珍しくヘルメットをたたきつけて怒りをあらわにした。

 高津監督は「何て言ったらいいのかちょっとあれだけど、難しいね。あれはフェアだよ。こっちから見てもフェアだし、(三塁走者だった)秀樹(長岡)も『フェア』って言ってるし、多分、一塁ベンチから見てもフェアだと思う。あれを…。難しいな。

何って言ったらいいんだろう。大きいよ。崩してるよ。戸郷を、初回に」と、やりきれない表情で訴えた。

 その後、審判に確認を行ったという指揮官は「(審判からは)『映像を見てファウル。そのままです』と。フェアの映像がないってことは、ファウルの映像はあったんですか? って聞きました。『ファウルの映像がありました』と。『あの映像でそう確認しました』と(返答があった)」という。無念の“判定負け”に最後まで納得がいかない様子だった。

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