プロの外野手は打球に追いついたら捕らないといけない。7回の巨人の守備はもったいないプレーが3連続であった。
中野のセンター正面の低いライナーに、オコエがダイビングキャッチを試みて、打球に届きながら同点の2点二塁打とした。目線がぶれないので飛び込まない方が捕れる可能性が高かった。
続いて、森下の左翼フェンス手前の飛球(記録は三塁打)は若林のグラブからこぼれた。背走で追いついたものの、風の影響で追い方にロスがあった。佐藤輝の右翼ポール際の飛球は中山が風で目測を誤り、適時二塁打に。あれほどファウルゾーンから大きく戻るのは珍しく、不慣れな中山には気の毒ではあった。
1点を追う7回には天敵・才木から3点を奪い、勝たなければいけない試合だった。対戦成績は7勝17敗となったが、この3連戦は全て1点差試合で今季14試合目(6勝8敗)。一方的にやられているわけではない。
攻撃面では2回無死二、三塁、二塁走者の中山が、二塁ライナーで飛び出す走塁ミスがあった。9回2死満塁では、三塁・佐藤輝の二塁送球が外野にそれ、二塁走者の若林に本塁を狙う姿勢があれば同点に追いつけた。結局、勝敗を分けるのは紙一重のプレーなのだ。