◆JERAセ・リーグ DeNA2―0中日(31日・横浜スタジアム)

 中日はDeNA・藤浪対策として、スタメンに左打者を8人並べたが実らなかった。今季21度目の完封負けで連勝は4でストップ。

3位浮上を逃し、DeNAと1・5ゲーム差に開いた。井上監督は「やるべきことはやった。左を並べたことに悔いはない」と下を向かなかった。

 細川、田中ら右の主力を外し、左の樋口や大島を先発起用した。唯一の右打者だったロドリゲスは、3回の第1打席でカットボールに腰が引けて見逃し三振。第2打席は4球目の内角高め直球に大きくのけぞり、四球を選んだ。「(死球が多いという)情報は入っていたけど、怖さはなかった。打てる球が来たら、強く打ち返すことを意識していた」と、7回には外角のカットボールを左前に運んだ。

 8月17日の前回対戦(バンテリンD)では負傷を警戒し、球団史上初めてスタメンに左打者9人を並べ、「ベストオーダーでは臨めない」と嘆いた指揮官。この日は、「その(前回登板)後に(他チームにも)投げたら参考にもできたけど、2回ともうちってのは悩ましいところ」と本音をこぼしつつ、「一本出なかったことが敗因」と、現実を受け止めた。(森下 知玲)

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