◆米大リーグ メッツ1―5マーリンズ(31日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 メッツ・千賀滉大投手(32)が8月31日(日本時間9月1日)、本拠地・マーリンズ戦に先発し、5回途中で75球を投げ、7安打5失点、6奪三振で降板し、6敗目(7勝)を喫して、9登板連続で白星なしとなった。5イニングのうち、4イングで失点。

苦しいマウンドとなった。

 初回は1死走者なしから四球と安打で1死一、三塁のピンチを迎えると、4番のロペスに中犠飛を許して先取点を与えた千賀。2回は直球、フォーク、直球で圧巻の3者連続三振を奪って復調の兆しを見せた。

 1点ビハインドの3回も三ゴロ、遊ゴロで簡単に2アウト。だが、2番打者の24歳新人マーシーに右中間への二塁打を浴びると、続くラミレスに、左中間席へ19号2ランを被弾。甘く入ったスイーパーを捉えられて、打球速度111・5マイル(179・4キロ)という強烈な打球をはじき返されて、リードを3点に広げられた。

 4回も先頭のヒックスに初球の直球を捉えられて左翼線への二塁打を許すと、続くヘルナンデスに右前適時打を浴びてリードは4点となった。5回も立ち直れず先頭のサノヤに初球のカットボールを左翼への二塁打とされると、続くエドワーズの三塁へのバントが内野安打となって三塁手・バティの一塁への悪送球(記録は安打と失策)も重なってさらに1点を追加され、2死一、二塁となってマウンドを降りた。

 千賀は6月まで7勝3敗、防御率1・47でチーム内でもエース格の成績をマークしていたが、6月12日(同13日)の本拠地・ナショナルズ戦で一塁のベースカバーに入った際に右太ももを痛めて負傷者リスト(IL)入り。7月11日(同12日)の敵地・ロイヤルズ戦で復帰したが、復帰後はこれで9登板連続で白星なしとなり、防御率も3・02にまで悪化して3点台に突入した。メッツはワイルドカード枠でのポストシーズン進出へ向けて、負けられない戦いが続いている。

編集部おすすめ