◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(31日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が8月最終戦となる本拠地・ダイヤモンドバックス戦に先発し、7回98球を投げて4安打1失点の好投で12勝目の権利を得て降板した。10奪三振以上は、4月18日の敵地レンジャーズ戦以来、今季3度目。

防御率は2・82に良化した。

 初回は上々のスタートを切った。先頭ペルドモを遊ゴロ、マルテを二ゴロに打ち取ると、最後は3番キャロルを中飛に抑えた。難なく3者凡退に封じた。だが、2点リードの4回は1死からマルテに意表をつく三塁へのセーフティー内野安打を許すと、キャロルに中前打で一、二塁。2死からデルカスティーヨに適時右前打を浴びた。

 打線は初回にフリーマンの適時二塁打などで2点を先取。2―1で迎えた4回にはロハスの適時右前打、5回にはパヘスにも左前適時打が飛び出し、山本を援護した。

 今季は試合前時点で25試合に登板し、11勝8敗、防御率2・90をマーク。前回24日(同25日)は、敵地・パドレス戦に先発し、6回92球を投げて、4安打2失点で11勝目を挙げた。今月17日に27歳の誕生日を迎えてから初勝利となった。試合後は「感覚はすごく良かったですし、感覚以上にスピードは出てたかなと思います。

調子がいい一つ証拠と言いますか、いい時に出る感覚でした」と手応えを口にしていた。

 2位パドレスが敗れ、地区優勝へのマジックは「24」に減少。このまま勝てばゲーム差は「2」に広がる。この日を含めてレギュラーシーズンは残り26試合。8月の最終戦。頼れる勝ち頭が力投で期待に応えた。

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