◆京滋大学リーグ 京都先端科学大3―2びわこ成蹊大(1日・わかさスタジアム京都)

 2―2の延長10回一、三塁、びわこ成蹊大先発・小松勇輝(3年)は左翼越えのサヨナラ二塁打を浴びた。152球の熱投も報われず、「エースとして勝たせたかった」と唇をかんだ。

 9回無死満塁の場面ではこの日最速の148キロを記録した。このピンチを無失点で抑えるなど粘投。勝利まであと一歩だった。

 最速151キロ右腕は、龍谷大平安時代、2年秋に1試合だけベンチ入りを果たすも、常にメンバー外。最速も130キロ前半だった。悔しい結果に終わったが、「大学では絶対に活躍する」とかける思いは誰よりも強かった。引退から大学入学までの半年間で体重を10キロ増量。山田秋親監督は「がんばれる子なんやな」と成長を確信。指揮官の期待通り、1年秋からチームの中心となり、最速も約20キロ更新した。

 この秋へ向けては、ウェートとボックスジャンプで筋肥大と体の連動をテーマにトレーニングを重ねてきた。「デットリフトは240キロを3回あげている。1日3時間くらいを週2回やってきた。

他はジャンプトレーニング」と鍛錬を怠らない。

 5リーグ対抗戦でも優勝し、勢いに乗っている京滋リーグ。「目標はプロ入り」と語る小松が、台風の目となるかもしれない。

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