◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(2日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が2日(日本時間3日)、敵地・パイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。初回先頭の第1打席は初球の95・8マイル(約154・2キロ)直球を打ちにいったが、左飛に倒れた。
この日のパイレーツ先発右腕・ムジンスキに対し、大谷は23、24年に1打席ずつの対戦で計2打数無安打1三振となっていた。
PNCパークはメジャー屈指の「美しい球場」と言われている。後方にはアレゲニー川が流れ、鮮やかな黄色のロベルト・クレメンテ橋を望むことができる。大谷は7試合ぶりの46号アーチが出れば、54本塁打を放った昨季と合わせてド軍通算100本塁打となる。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、移籍後2年間の本塁打数は1920~21年のB・ルース(ヤンキース)の113本が最多記録で、2001~02年のA・ロドリゲス(レンジャーズ)の109本、R・マリス(ヤンキース)の100本と続く。大谷は史上4人目の快挙が目の前に迫っている。
8月最終戦となった31日(同9月1日)の本拠地・Dバックス戦では初回に2試合ぶりの安打となる右前打を放ち、先制のホームを踏んだ。ここまで124得点はメジャー断トツ。1番打者として最高の働きを見せている一方で、8月は休養で21日(同22日)に欠場して以降は9試合で打率1割5分2厘と失速。6試合連続長打なしと“尻すぼみ”で終わった。
それでも、ポストシーズン進出をかけて2年連続で「ヒリヒリする」9月が始まった。大谷は昨年の9月打率3割9分3厘、10本塁打、32打点、16盗塁と大爆発し、史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を達成するとともに月間MVPを受賞した。