◆JERA セ・リーグ 巨人5―3ヤクルト(3日・京セラドーム大阪)
京セラDの歓声を森田が一身に浴びた。3点リードの6回1死。
「(村上に)自分の自信のあるツーシームを前回打たれていたので、そこは変えないとしっかりと相手も対策してくると思った。キャッチャーと話しながらいい配球ができたのかなと思います」
初回にはフォークで空振り三振を奪うなど6回、自己最多の104球、4安打2失点(自責0)で3勝目。前回8月20日(神宮)には村上にソロを浴び、4回1/3を6失点でKOされた。狙っていたリベンジも果たした。
立ち上がりから制球に苦しんだ。4点リードの3回には味方の失策、そして自身も2四球を与えるなどばたつき、2死一、二塁とされると、内山に右翼線へ2点適時二塁打を浴びた。最速150キロを計測した直球にフォーク、ツーシームなどで「2球で1―1のカウントをつくりたいとずっとやってきたんですけど、なかなかできなくて」とボール先行になる場面が目立ったが、尻上がりに調子を上げ4回以降は無失点。「100球の壁じゃないですけど100球は超えさせたいなと思っていたので」と明かした阿部監督の課題をクリアし、初の100球超えで試合をつくった。
同学年の岡本が認める天然キャラで誰からも慕われる28歳。
満足はしていない。「100球投げさせてもらったけど、6回しか投げられなかったので次は7回8回と球数少なくバッターと勝負していきたい」。2年目左腕は、さらなる高みを目指す。(水上 智恵)