◆セントウルS追い切り(3日、美浦トレセン)

 4重賞の追い切りが3日、各地で行われた。サマースプリントシリーズ最終戦(第6戦)の第39回セントウルS・G2(7日、阪神=1着馬にスプリンターズSへの優先出走権)は、トウシンマカオが美浦・坂路でダイナミックな動き。

連覇&重賞6勝目へ万全の態勢を整えた。

 リズムよく、力強く駆け上がった。トウシンマカオは朝一番の坂路に登場すると、単走でスタート。前半2ハロンはゆったり入り、後半2ハロンで12秒7―12秒1とスピードアップ。理想的な加速ラップを刻んで全体4ハロンを53秒7でまとめ、高柳瑞調教師は「結構、仕上がっているので坂路で十分かなと思って選択しました。そんなにビックリするような時計ではないけど、特に問題ないと思います」と納得の表情だった。

 6歳秋シーズンを迎えるが、トレーナーが「年齢を重ねてきているけど衰えている感じはしないし、前進気勢も旺盛」と話す通り、調教の動きは相変わらずダイナミック。4か月ぶりの一戦にも「いつも休み明けでも力を出せているし、いつもの感じと変わらないです」と不安の色はない。

 連覇がかかる一戦。昨年は中京開催だっただけに、「右回りになるのはいいと思います」と高柳瑞師。左回りだと調教でもレースでも左に張る面があり、右回りの方がパフォーマンスは上がる。昨年のこのレースを勝ち、前走の東京でも結果を出せたのは能力が高い何よりの証しだ。

 その京王杯SC(芝1400メートル)は1分18秒3のJRAレコードで駆けて重賞5勝目を挙げた。「開幕週で速くなっても大丈夫かなと思います。結果を出して次へ? そうですね」。あくまで大目標は次のG1だが、前哨戦でも十分に力を発揮できる態勢にある。(西山 智昭)

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