◆パ・リーグ ロッテ2―1日本ハム(3日・ZOZO)
最後までマウンドを守り切った。1点リードの9回2死。
完投の要因を「真っ直ぐだと思います」と挙げたように、スピンの利いた最速151キロの速球、スプリットで日本ハム打線を4安打に抑え11三振を奪った。吉井監督が「(シーズン)前半はちょっとフォームで迷っていて、彼の中で迷路の中に入ってしまったので、もしかしたら今シーズンは無理かなとて思ったんですけど、どこかでコツを得たみたい」と指摘したように、8月に入ってから体幹の使い方、右腕の角度などフォームを微調整した。「(直球の)縦変化量が出たので見逃し三振がすごく多くなりました。僕的にスプリットピッチャーなので、落ち球と真っ直ぐで軌道が合っているかなと思います」と自己分析。7試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上自責点3以下)を達成と安定感を増している。
今季、9回を投げての完投はチーム117試合目にして初めて。「満足せずに完封を目指したいと思います」と2020年7月25日の西武戦(メットライフ)で挙げて以来となる5年ぶりの完封勝利に視線を向けた。