◆JERAセ・リーグ 中日5―2阪神(3日・バンテリンD)

 若き両大砲が輝いた。中日・細川と石川昂がアベック弾の競演だ。

まずは上林の適時打で同点に追いついた5回。2死一、三塁で、細川が伊藤将の140キロ直球を右翼席最前列に運んだ。9試合ぶりとなる14号の勝ち越し3ラン。すると4番に負けじと、6月以来の1軍昇格を果たした石川昂も続く。4―2の6回。131キロのツーシームを左翼席中段にたたき込む待望の今季1号ソロだ。「もう打てないんじゃないかと思ったこともあった。うれしい」。安どの笑みを漏らした。

 6年目の新主砲候補は今季、4番で開幕を迎えながら状態が上がらず、2度の2軍落ちを経験。打撃フォームを改善し、直近の2軍戦5試合で打率4割7分1厘(17打数8安打)と結果を残してCS争いの正念場に戻って来た。チームは優勝へと突き進む阪神を逆転で破り、3位・DeNAに1・5ゲーム差。

「合流した日に1本打てたのは自信になる。チームに貢献できるように」。13年ぶりのCS進出へ、若き大砲が強力なピースとなる。(森下 知玲)

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