バレーボール男子 強化試合第2戦(3日、東京・有明アリーナ)

 世界選手権(12日開幕、フィリピン)に向けた壮行試合第2戦が行われ、世界ランク5位の日本は、同15位のブルガリアと対戦して、3―2で制した。

 セッターの大宅真樹は先発に抜擢された。

第3セット(S)まで出場し、チームが強化しているクイックやパイプを使ったトスを多く上げた。「失セットはあったが、2日間いいバレーボールをできていることも多かったので、そこは自信を持って次につなげていきたい」と明るい表情で振り返った。

 2日の壮行試合は永露元稀が先発した。この日は自身がコートから外れた第4、5Sで永露の動きを見て学ぶことも多かったという。「僕にないことを持っている選手。(永露の)いいところを、自分のものにしたい。切磋琢磨していいチームが作れている」とライバル争いをすることで好循環が生まれている。

 試合後には互いが思ったことをフィードバックしている。試合中には思ったことを言うのは控えているが、コートを離れれば2人で思いをぶつけ合っているという。「反省も、良かったところも言い合うようにしている。セッターが1人になってしまうと、チーム的にも良くない。個人になっても孤独な時間になってしまうので、セッター同士で助け合っている」。

正セッター争いのバチバチ感はなく、互いに刺激し合っている。

 この日は永露のサイドの精度をマネしながらプレー。クイックに関しては多用したものの決定力に欠けた。「どっちが出てもいいバレーボールをしたい」という思いで互いに試合に臨んでいる。セッター2人で、チームの課題であるセンターでの攻撃の精度を上げていく。

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