◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(3日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が3日(日本時間4日)、敵地・パイレーツ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。この日は投手としても先発予定で二刀流出場の見込みだったが、先発投手はシーハンと発表された。
ロバーツ監督は大谷の登板回避について「昨日から彼(大谷)は体調不良だった。(試合前に)投球練習のために外に出てみたが、気分が悪くなってトレーナーに知らせた。その時点で彼に確認したところ、『打つのは大丈夫』と保証してくれて、それが(ホームランなど3安打で)正しい判断だったと証明された。ただ、練習は短縮されたし、病気で脱水の可能性もあった。試合で投げる負担を考えた時にはうまくいかないと判断した。そこで、登板を一度飛ばす予定だったエメット(シーハン)を登板させるのは簡単な入れ替えだったし、翔平を週末のカードに回すことにして、数日回復の時間を与えることにした」と明かした。
せきや鼻詰まりの症状などがあるという。大谷はこの日もDHでは出場するが「やはり4~5打席立つことと5イニング投げることの負担は比較にならない。(登板回避は)昨日の午後に登板は週末に回しつつ、DHとしては出場させると決断した。明日もDHだ」と指揮官は説明した。
「打者・大谷」は前日2日(同3日)の敵地・パイレーツ戦で3回に7試合ぶり46号ソロを放ち、54本塁打の昨季と合わせてド軍通算100本塁打に到達。移籍2年目での大台到達は史上4人目となったが、節目のアーチを自己&球団最速を更新する打球速度120マイル(約193・1キロ)で右翼席に運んだ。
23年9月に自身2度目の右肘手術を受けた「投手・大谷」は今年6月に電撃復帰。11度目の登板だった前回8月27日(同28日)の本拠地・レッズ戦では復帰後初めて5回を投げ切り、2安打1失点9奪三振の快投でエンゼルス時代の23年8月9日(同10日)以来の勝ち投手となった。「感極まることはないですけど…」としつつ、「5回を投げ切れたことが一番いいことかなと思います」と笑顔。リハビリを支えてくれた球団やトレーナーらに感謝の思いを口にしていた。