◆JERAセ・リーグ 阪神2―0広島(7日・甲子園

 阪神の「神ドラフト」と呼ばれる2020年ドラフト同期の中野拓夢内野手(29)と石井大智投手(28)が、優勝スペシャル対談を行った。野手と投手で普段あまり話すことがないというレアな2人が熱い野球談義を展開し、佐藤輝ら同期のメンバーに対する思いやプライベートのことまで語り尽くした。

2回の上編。(取材・構成=中野 雄太、直川 響)

 石井(以下石)「なんで中野さんと対談なんですか?」

 中野(以下中)「石井はロッカーにいる姿と、投げている姿しか見たことがない(笑)。投手と野手で練習も違うし、会話することもほとんどないよね」

 石「そんなに話すことがないから(中野の素顔は)分からないです(笑)」

 中「まあ2年連続で沖縄キャンプ中に同期会をやったよね。去年もイタリア料理店でやって、今年もそこでやって。一番、食べるのは(佐藤)蓮です。一番、飲むのは(伊藤)将司かな」

 石「将司さんは強い」

 中「おしゃべりは将司もしゃべりますし、栄枝も」

石井「意外に栄枝が(笑)。僕は(後輩たちに)なめられています(笑)」

 中「自分はルーキーの時から(佐藤)輝と将司と一緒にやってきて。今年は大智を見ながら負けていられないなとすごく思う。高寺もチャンスをもらいながら頑張っている。同期の頑張りはすごく刺激になりますし、うれしさもあります」

 (続けて)

 中「ピッチャーライナーが頭に当たって、そこからチームが崩れた【注】。大智がいないと痛いんだなと改めて感じたし、今はいてくれる安心感がすごくある。すごく大きいですね」

 石「昨年からいろんなところを変えて取り組んでいて、今年は23年、それより上の数字に戻せるというところが、僕らからだったら考えられない。

セカンドでも助けられている。スーパースターだと思います」

 中「そんなことない(笑)」

(下編に続く)

 【注】6月6日のオリックス戦(甲子園)で広岡のライナー性の打球が右側頭部に直撃し、救急搬送された。石井が離脱している間、チームは10日の西武戦(ベルーナD)から17日のロッテ戦(甲子園)にかけて、今季最長の7連敗を喫した。

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