◆セプテンバーS、英G3(9月6日・英国、ケンプトンパーク競馬場・オールウェザー2400メートル、稍重)

 6頭立てで行われ、連覇を狙った英国のカルパナ(牝4歳、英・アンドリュー・ボールディング厩舎、父スタディオブマン)は単勝1倍台の支持を集めたが、2着に敗れた。6月のプリティポリーS(2着)以来、2戦ぶりにコリン・キーン騎手とのコンビ。

父スタディオブマンはディープインパクト産駒で同馬はディープの孫娘にあたる。

 カルパナは中団から進めて、絶好の手応えで最後の直線へ。外から脚を伸ばし、先に先頭に立ったジアヴェロット(牡6歳、英・マルコ・ボッティ厩舎、父マスタークラフツマン)に並びかけたが、かわすことはできず逆に突き放されてしまった。1馬身半差をつけられ、これで3戦連続の2着敗退。オイシン・マーフィー騎手が騎乗した昨年の香港ヴァーズの覇者が、5度目の重賞勝利を飾った。勝ち時計は2分31秒13。

 カルパナは凱旋門賞の前売りオッズで複数のブックメーカーが1番人気に推していたが、今回の結果を受けてウィリアムヒルでは3番人気(12倍)に後退した。オークス3冠のミニーホーク(牝3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父フランケル=追加登録が必要)、ナッソーSでG1連勝を決めたワール(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎、父ウートンバセット=追加登録が必要)の2頭が、5・5倍で1番人気タイ。日本から北村友一騎手で参戦が発表されたクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が15倍で4番人気となっている。

 あす、9月7日には凱旋門賞の前哨戦のフォワ賞・G2、ニエル賞・G2、ヴェルメイユ賞・G1がパリロンシャン競馬場で行われる。フォワ賞には日本馬のビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)が出走する。日曜の結果を受け、勢力図の変化に注目が集まる。

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