◆第8回コリアカップ・G3(9月7日、韓国・ソウル競馬場・ダート1800メートル)

 11頭立てで行われ、ディクテオン(セン7歳、大井・荒山勝徳厩舎、父キングカメハメハ)が直線で外から差し切り、海外初出走V。1着賞金8億ウォン(約8000万円)を獲得した。

昨年9月の白山大賞典以来、国内外で重賞4勝目。矢野貴之騎手は海外レース初勝利となった。なお、日本調教馬は2023、24年のクラウンプライドに続き3年連続6度目の勝利となった。勝ちタイムは1分50秒8。

 ディクテオンはブリーダーズCダートマイル・米G1(11月1日、デルマー競馬場・ダート1600メートル)への優先出走権を獲得した。

 他の日本馬はラムジェット(三浦皇成騎手)が3着、ドゥラエレーデ(松山弘平騎手)が5着だった。

 矢野貴之騎手(ディクテオン=1着)「想定よりも意外とついていけましたし、前が団子なんでこれは流れが向きそうだなと序盤は感じていました。日本の2頭を目標に射程圏に入れる意識で、道中はいつもよりも追っつけ通しになってしまった気はしますけど、いい位置で運べたと思います。もう3コーナーで『これは勝てる』と思って興奮して、直線は自分がバタバタしてしまいましたが、しまいはしっかりしてくれましたし、全部抜くことができてうれしいです。ホッともしました」

 荒山勝徳調教師(ディクテオン=1着)「1~2コーナーでいいところを取れたなと思いました。3コーナーで意外に前と詰まらなかったので、これはやばいかもとは思ったんですが、最後の直線では力が入りすぎて、テーブルを叩きすぎました(笑)。JpnではなくGを勝ちたかったし、それが海外でかなってうれしいです。

BCマイルの出走権利を得ましたが、距離が忙しいので、こういう大きいタイトルを獲れたので、日本のファンに報告する意味でもJBCクラシックを次走に考えています」

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