強烈な末脚でコリアカップ・G3(7日、韓国・ソウル競馬場・ダート1800メートル)を制した地方馬がⅩでもトレンド上位に入るなど注目を集めている。海外勢やJRA勢を押し退けて優勝したのは、ディクテオン(セン7歳、大井・荒山勝徳厩舎、父キングカメハメハ)。

1着賞金8億ウォン(約8000万円)を手にした。

 同馬は矢野貴之騎手を背に7番枠からの五分のスタートを切って、先行争いが激しくなるなか後方集団の8番手を追走した。7番手で最後の直線を迎えるとかなり大外に出して一気にスパート。残り50メートルで先に抜け出した香港馬チェンチェングローリーをかわしてゴールを駆け抜けた。JRAの重賞でも上位争いを演じてきたラムジェット(3着)、ドゥラエレーデ(5着)も破り、見事に海外重賞制覇を飾った。

 ディクテオンは2021年に栗東の吉岡辰弥厩舎でデビュー。JRA在籍時の通算成績24戦7勝(うち地方8戦3勝)で今年1月に大井競馬に移籍した。移籍後は川崎記念2着、帝王賞4着などG1級でも上位争いを演じてきた。日本調教馬は2023、24年のクラウンプライドに続き3年連続6度目の勝利で、ブリーダーズCダートマイル・米G1(11月1日、デルマー競馬場・ダート1600メートル)への優先出走権を獲得した。

 ディクテオンの勝利にSNSでも歓喜の声にあふれている。「ロングスパート素晴らしかった!」「日本競馬の意地見せてくれてなにより」「矢野さん!すごい!」「元中央といえど地方から世界に輝いた」「まさか勝つとはね」「ラムジェットとドゥラエレーデを破って勝ったのが凄い」「外から脚爆発最高かよ」「泣いた おめでとう」「地方競馬の誇りだろこれ」「競馬ファンの心を激しく揺さぶる瞬間だった」「痺れたぜ」「ここで勝てるとは思わなかった」などのコメントが上がっている。

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