◆ムーランドロンシャン賞・仏G1(9月7日、フランス・パリロンシャン競馬場・芝1600メートル、重)

 JRA海外馬券発売対象のマイルG1は12頭で争われ、日本から唯一の出走となったマキシム・ギュイヨン騎手騎乗のゴートゥファースト(牡5歳、栗東・新谷功一厩舎、父ルーラーシップ)は11着。欧州トップマイラーたちの厚い壁にはね返された。

日本調教馬はこれまで4頭が挑戦し、2003年ローエングリンの2着が最高。新たな歴史を打ち立てることはできなかった。

 ゴートゥファーストは昨年12月のファイナルSを勝ってオープン入り。その後の重賞2戦は12、8着だったが、適性を見込んだ陣営は欧州遠征を決断。海外初出走となった前走の仏G1・ジャックルマロワ賞で5着と健闘していた。

 1着はフランスのサーラン(ミカエル・バルザローナ騎手)で、勝ちタイムは1分35秒39。2着は英国のロザリオン(ショーン・レヴィー騎手)、3着はアイルランドのザライオンインウィンター(ウェイン・ローダン騎手)だった。

 新谷功一調教師(ゴートゥファースト=11着)「(レース後に)ギュイヨン騎手と話したのですが『乗っている感じ、距離が長く感じる』ということでした。僕からすればコース形態や、馬場が緩くて、うまくとらえられなかったこともあったかと思います。馬は落ち着いて雰囲気は良かったし、いいレースを期待していたのですが、思った以上に落ち着きすぎていたのかな。今後も海外のレースを目指すなら、ハードな馬場(がいい)と考えています。日本でも良馬場の方が成績がいいので。

コース形態に関しても、選んでいかないといけない。前回の直線の方がよかったかも知れません。こういう負け方はしましたが、確実に新谷厩舎の礎の一つになりますし、いい勉強になりました。これからもチャレンジを続けていきますので、応援よろしくお願いします」

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