石破茂首相(68)=自民党総裁=は7日、首相官邸で記者会見し、退陣する意向を表明した。
* * *
政治評論家の有馬晴海氏は、石破氏の後任となる総理総裁候補について、高市早苗・前経済安全保障担当相(64)を本命に挙げた。
ただし、同じ保守層に支持を持つ小林鷹之氏(50)が総裁選に出馬すれば、票を食い合う可能性も指摘。「派閥があった時代なら前回惜しかった人はだいたい次は勝てたが、それもなくなった。そもそも派閥に入っていなかった高市氏は後押しがない」とした。思想信条の近い旧安倍派の勢力が減退したことも不安材料に挙げた。
さらに、女性であることを押し出さない高市氏には「女性初の総理を、というような声がほとんどない」とも指摘。「本当はもっと盛り上がってもいいんだけど…」と決して大本命とはいえない現状があるとした。
対抗馬に挙げるのは、林芳正官房長官(64)。要職を歴任してきた実績を評価し「政権運営が難しい少数与党の状態では、高市氏よりも野党との調整ができる林氏の方がうまくいく気がする」との見方を示した。
備蓄米の放出で注目された小泉進次郎農相については、まだ安定感が足りず「大穴」とした上で「若さや人気の面で再評価する声が党内にある。解党的出直しを求めるなら彼なのかな」と“最終兵器”としての可能性を見いだした。