◆米大リーグ オリオールズ―ドジャース(7日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が7日(日本時間8日)、本拠地・ドジャース戦に先発し、大谷翔平投手(31)に2本の本塁打を浴びるなど3回までに3発を浴びて3失点し、4回に打球が右足に当たって降板するアクシデントに見舞われた。アクシデントとはいえ、3回3分の0、67球での降板はメジャー自己最短で、3被弾は同ワーストタイ。

7安打4失点、1奪三振、無四球だった。球団は降板理由を「右足の違和感」と発表した。

 初回先頭で、いきなり対戦となったのは、ドジャースの「1番・指名打者」でスタメン入りした大谷。NPBでは、2015年6月10日に札幌ドームで対戦し、左中間への二塁打、四球、右前安打の2打数2安打だった。

 メジャー初対決ではいきなり47号先頭打者本塁打を被弾。1ボールから2球目の外角高め94・4マイル(約151・9キロ)を捉えられて、中堅右のスタンドに運ばれ、首をかしげた。その後ベッツ、フリーマンを抑え、コンフォート、コールに連打を浴びて2死一、二塁とピンチを迎えたが、ロハスを遊ゴロに打ち取って追加点は与えなかった。

 2回は7番の金慧成からの下位打線を3者連続のフライアウトで打ち取って3者凡退。3回は先頭の大谷に再び中堅右へ2打席連続弾の48号ソロを浴びると、続くベッツにも左翼へ16号ソロを浴びた。それでも後続は打ち取ってなんとか踏ん張った。

 4回は先頭のロハスに右前安打を浴びて、二盗も許すと、無死二塁で金慧成の当たりに反応して右足を出すと打球が当たった。倒れ込んで痛みを表情に出すほどで、トレーナーらが駆けつけた。

必死に痛みをこらえていた右腕だが、スタッフの肩を借りながら足を引きずってマウンドを降りて、ベンチ裏に下がってそのまま降板となった。

 メジャー1年目の菅野は、8月14日(同15日)の本拠地・マリナーズ戦で10勝目。その後は3登板連続で白星がなく、前回登板の8月31日(同9月1日)の敵地・ジャイアンツ戦では、味方の守備のミスが重なったこともあって、メジャーでは自己最短の3回3分の1での降板となり、10安打、7失点もメジャーワーストタイで7敗目を喫した。前回登板は42歳で通算265勝のバーランダー、この日は37歳で通算221勝のカーショーと2登板連続でレジェンド投手との投げ合いになった。

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