バスケットボール◇プレシーズンゲーム第2日 福島ファイヤーボンズ75ー72ベルテックス静岡(7日・富士宮市民体育館)

 ベルテックス静岡が福島に72―75で敗れ、連勝を逃した。逆転負けを喫したものの、今季新加入のPG柏倉哲平(30)がチーム2位タイの10点をマーク。

新司令塔として期待される男が、10月のリーグ開幕に向けて順調な調整ぶりを見せた。13、14日はB1川崎とプレーシーズンゲームを行う。

 ベルテックスの新司令塔が、大入りの会場を沸かせた。追いかける展開となった第4クオーターの出だしに柏倉が、持ち前の攻撃力を披露した。まずは3点シュートをたたき込むと2点を返された直後だ。ドライブからバスケットカウントを奪い、3点プレーを完成。わずかな時間で6得点と実力が垣間見えた。

 2連戦を通じて存在感を示した。6日の第1戦は黒子に徹した。自身は無得点に終わったが、5アシストと周囲を生かした。「きのうは相手のディフェンスを見ながらパスでずれをつくった。チームメートのプレーを理解するためにも意識的に周りを使うことを考えていた」。

インサイドにボールが入りづらかったこの日は、自慢の打開力を見せつけて2ケタ得点をマークした。

 今季、川崎から新加入。昨季までレギュラーだった岡田雄三(30)がB1富山に移籍し、代わって司令塔として期待される存在だ。「体がきつい時間帯にゴールに向かう姿勢を見せてくれた。すごく頼もしい」と、森高大ヘッドコーチ(36)は目を細めた。

 13、14日は、昨季在籍した川崎とプレシーズンの2連戦を行う。「個人的に昨年は苦しんだ1年だったので、見返す、という思いでぶつかっていきたい」。新生・ベルテをけん引する柏倉が、リーグ開幕前に古巣に成長した姿を見せつける。(塩沢 武士)

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