◆テニス ▽全米オープン(7日、米国・ニューヨーク)

 米国のトランプ大統領が、男子シングルス決勝を観戦したため、会場のナショナル・テニス・センターが大混乱に陥った。観客に対する警備が強化され、会場の外には、長蛇の列ができたという。

会場には、入場口がいくつかあるが、厳戒態勢での警備のために1つに限定され、数千人の観客が足止めを食らったようだ。

 当初、男子シングルス決勝は、現地時間7日の午後2時に開始予定だった。しかし、開始予定時刻直前に、大会は、セキュリティーチェックのために30分ほど開始が遅れると発表。実際に試合が始まったのは、午後3時近い午後2時50分頃だった。

 トランプ大統領が到着し、ボックス席から、まだ埋まりきっていないセンターコートの観客に手を振ると、拍手とブーイングが入り交じったという。大会は、大統領の到着の様子や観客の対応などを、いっさい放送しないように、同大会を中継する放送局に申し伝えていたという事実も明らかにされた。

 決勝は、世界2位で3年ぶりの優勝を狙ったカルロス・アルカラス(スペイン)が、2連覇に挑んだ世界王者、ヤニク・シナー(イタリア)を6-2、3-6、6-1、6-4の4セットで破り、4大大会通算6度目の優勝。今日8日に発表された最新世界ランキングで、約2年ぶりに世界1位に返り咲いた。

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