◆プロボクシング ▽東洋太平洋ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 石井武志―ジェイク・アンパロ(9日、東京・後楽園ホール)
東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチの前日計量が8日、都内で行われ、2度目の防衛に臨む王者・石井武志(25)=大橋=がリミットちょうどの47・6キロ、挑戦者の同級8位ジェイク・アンパロ(28)=フィリピン=がリミットより500グラム軽い47・1キロでクリアした。
WBA4位、WBC&IBF7位、WBO11位にランクされる石井は、世界挑戦を見据え「いつも通りだが、倒して勝てばアピールできるのかなと思っている。
石井は、23年9月のデビュー8戦目に世界ランカーのリト・ダンテ(フィリピン)に判定負けしたのが唯一の黒星。昨年9月の再起第2戦で東洋太平洋同級王座決定戦を制して王座を獲得。今年3月の初防衛戦で伊佐春輔(川崎新田)を5回KOで下した。
挑戦者のアンパロは、昨年3月には、IBF世界同級タイトルマッチで試合4日前に代役で挑戦が決まり、王者・重岡銀次朗(ワタナベ)に2回KO負け。今年3月の前戦では、北野武郎(大橋)に8回判定負けしている。
世界挑戦経験のある相手にも石井は「全く気にならない」と話し、「今回は内容も求められていると思う。最近やっとワンツーが出るようになってきたので、それでダウンがとれたら。たぶん試合でワンツーのダウンはないと思うので。スパーでもやっと(ワンツーが)当たるようになって『この感覚だな』と分かるようになってきた」と勝利へのシナリオを描いた。
14日には、名古屋・IGアリーナで行われるWBA世界同級王座決定戦で、同級1位・高田勇仁(27)=ライオンズ=と同級2位・松本流星(27)=帝拳=が王座を争う。石井も現地で観戦する予定だが「今は考えないようにしている。
また14日の名古屋では、ジムメートで東京足立区の「パワー・オブ・ドリーム」ジムでもともに練習を積むWBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)=大橋=が、同級1位クリスチャン・メディナ(25)=メキシコ=との防衛戦に臨む。
「合宿から今回も一緒に練習した。普段の練習はもちろん、パワー・オブ・ドリームでも週2回は必ずやりますし、大橋ジムでもやりますし、本当につなげるっていう思いが強い」と武居に勝利のバトンを渡すことを誓い、「いい名古屋旅行にしたいので、勝たないといけないですね」と笑った。
戦績は石井が10勝(8KO)1敗、アンパロ=が16勝(4KO)7敗1分け。