大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)に向けた時津風一門の連合稽古が8日、国技館の相撲教習所で行われた。西前頭9枚目・藤ノ川(伊勢ノ海)は計15番で7勝8敗。

一門外から参加した横綱・豊昇龍(立浪)に指名された三番稽古で4勝7敗と健闘した。

 藤ノ川が一門の連合稽古を沸かせた。横綱と連続で取った11番。「本気でいかないと失礼だと思った」。低い姿勢から頭で勢いよく突っ込み、不利な体勢でも相手の投げをこらえ、豪快な下手投げやすくい投げを打った。途中まで4勝3敗と白星が先行。最後は4連敗と力尽き「強かったです」と肩を落としたが、ガッツは際立った。

 豊昇龍とはこれまで稽古でも胸を合わせた経験はなかったという。稽古後には「無理な投げ、打つなよ」と貴重な助言も授かった。先場所は新入幕で10勝を挙げ、敢闘賞を受賞した。番付も大きく上がった秋場所へ、「(横綱に)勝てたので自信になる」と手応えをつかんだ様子だった。

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