ロックバンド「LUNA SEA」の真矢(55)が8日、自身のSNSなどで脳腫瘍を患っていること、2020年にステージ4の大腸がんと診断されていたことを公表した。インスタグラムで自身の写真とともに「2020年に大腸がんのステージ4が発覚しました。

ライブ、その直後のツアー中ではありましたが7回の手術と抗がん剤治療、放射線療法を併用してライブを続行してきました」と告白。「先日めまいで倒れ、立てなくなってしまいました。脳神経外科でMRI(磁気共鳴画像)検査を受けたところ、右側頭部に腫瘍が発見され、脳腫瘍と診断されました」と明かした。

 近畿大医学部脳神経外科学教室・奥田武司講師によると、脳腫瘍は頭蓋骨の内側にできる新生物のことを指す。全部で約150種類あり、大きくは良性と悪性の2つに分けられる。

 また、他の部位で発生した腫瘍(がん)が脳に転移することもある。真矢がこのケースに当てはまるかは分からないが、大腸がんから転移するケースも十分あり得るという。

 無症状の良性であれば治療しないこともあるが、悪性の場合は治療の必要性がある。方法としては外科手術、放射線治療、薬物療法が挙げられ、腫瘍ができた場所やサイズによって判断する。ただ、薬物療法は効きづらいことが多く、手術と放射線を選択することがほとんどだという。

 真矢は大腸がんで既に7回の手術などを行っているが、それにより脳腫瘍の手術ができないなど直接的に治療法が限定されることはない。今回、放射線治療を選んだ理由としては腫瘍が小さかったことも大いに考えられるとした。

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