◆第79回セントライト記念・G2(9月15日、中山競馬場・芝2200メートル=3着までに菊花賞の優先出走権)追い切り=9月10日、栗東トレセン

 今年の皐月賞馬ミュージアムマイル(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)は坂路でブルーワール(4歳1勝クラス)と併せ馬。ラストまで鞍上の手が動くことはなかったが、パワフルに四肢を回転させてスピードに乗り、53秒9―12秒1で楽々と半馬身先着した。

高柳大調教師は「最後だけ伸ばすようにという指示。持ったままでいいフットワークでしたし、フォームも良かったです。状態はいいと思います」と満足そうにうなずいた。

 日本ダービー(6着)の後は夏場を休養に充て心身をリフレッシュ。帰厩当初は緩さがあり歩様もスムーズではなかったが、「しっかりと歩けるようになりましたし、ひと回り体が大きくなりました」と良化を感じ取る。休養効果は十分で、休み明けでも心配なし。ここに向けて着実に態勢を整えてきた。

 天皇賞・秋・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)へのステップと位置づける今回。「天皇賞・秋へ向けいいレースをしたい」と指揮官。秋の盾を見据え、始動戦から存分に力を発揮する。

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