陸上男子で100メートル、200メートル世界記録保持者のウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)が11日、都内で行われた「PUMA THE FUTURE OF FAST」に参加した。国内外のメディアを前にトークショーを行った。
ボルト氏は2008年に100メートル世界新記録を樹立。その後も、09年に自身の記録を塗り替える9秒58をマークした。「最初は勝つことだけ、オリンピックで金メダルを取ることだけ考えていた。そうしたら世界記録保持者になっていた」と話す。今後、世界記録更新する選手が生まれるかと問われ、「いつかは破られるが、今は更新できそうな選手がいない。心配はしていない」と自信をのぞかせた。
世界選手権も観戦に訪れる予定だという。引退後にスタンドから世界選手権を見るのは初めて。「走っているのを見る方が緊張する」と笑った。注目選手には男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(米国)を挙げ、世界新記録に期待を寄せた。日本勢では4×100メートルリレーの“リレー侍”をピックアップ。
最後は陸上に取り組む子供たちへ「一生懸命、練習しなければいけない。努力をしなければいけない。自分を信じなければいけない。大変なこともあるけど、自分を信じてやり抜くことが大切」と熱いメッセージを送った。