◆JERA セ・リーグ 巨人2―3広島(11日・東京ドーム)
巨人は広島との接戦を落とし、連勝が4で止まった。0―1の初回に岡本和真内野手(29)と中山礼都内野手(23)の適時打で逆転したが、3回に山崎伊織投手(26)の暴投で同点に追いつかれ、9回に5番手の石川が中村奨に決勝ソロを浴びた。
総力戦は試合前から覚悟していた。ブルペン陣のフル回転で連勝して迎えた3連戦3戦目。懸命に継投したが、同点の9回に登板した5番手・石川が先頭の中村奨に左中間への決勝ソロを浴びた。「ライデル(マルティネス)もいきたかったんだけど、セーブ機会だけと決めていたので。何とかみんなでつないでいこうと思ったんですけどね」と阿部監督。今季最長タイの5連勝には届かず、再び勝率5割となった。
9、10日は8回大勢、9回マルティネスのリレーで僅差の接戦を制した。この日は今季チーム最多57登板の大勢が3連投を避けるためベンチ外。「張りとかもちょっと訴えていたので、さすがに無理させられなかったので」と先も見据えて体調最優先で外した。
攻撃陣もフルメンバーを組めない事情があった。10日まで1番から丸、キャベッジ、泉口、岡本、岸田、中山、リチャード、吉川の打順で5試合不動で臨み、良い形で機能していた。だが、この日は吉川が練習中に体調面で違和感を訴え、「そこまで重症ではないんですけど、大事を取ったという感じです」と8番・二塁に増田大を入れた。丸も休養も兼ねたベンチスタートで1番に若林を起用。初回に左腕・高から3安打で2得点したが、2回以降は本塁が遠かった。
7月以降、貯金1で迎えた試合はこれで1勝7敗。勝てば複数貯金、負ければ勝率5割に逆戻りの状況で思うように勝てず、勢いに乗れない。阪神のリーグ優勝が決まり、次の目標はCS本拠地開催の2位死守。「貯金を何個増やせるか」と踏ん張りどころだ。
泉口と首位打者を争う相手の小園に3連戦で計13打数7安打を許したのは反省点。