◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が12日(日本時間13日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。コンフォートのソロで1―1の同点に追いつき、なおも2死二塁で迎えた7回の第4打席は今季17個目の申告敬遠が告げられ、敵地はブーイングに包まれるなど異様な雰囲気に包まれた。

続くベッツが右飛に倒れ、ドジャースは一気に勝ち越しとはならなかった。

 ジャイアンツ先発は現役最多265勝を挙げている42歳のバーランダー。大谷はエンゼルス時代に通算23打数5安打の打率2割1分7厘、2本塁打、10三振と互角の戦いを繰り広げてきた。渡米1年目の18年5月にはメジャーで初めて同じ投手に1試合3三振を喫し「いくら払ってでも経験する価値のあるボール」と振り返ったこともあった。2年ぶりの対戦となるこの日は攻略することはできるだろうか。初回先頭の第1打席は二ゴロに倒れたが、3回2死の第2打席では自身初となるシーズン100個目の四球を選んで17試合連続出塁としていた。5回2死の第3打席は中飛だった。

 10日(同11日)に地区優勝マジックが「13」で再点灯したドジャースはこの日から10連戦がスタート。初めの3試合の会場となるオラクルパークといえば、右翼場外の海に飛び込む本塁打「スプラッシュヒット」が有名だ。大谷は今年7月11日(同12日)に日本人選手では初の名物場外アーチをマークした。同ヒットとして認定されるのはジ軍選手のみで、他球団の選手は“参考記録”となるが、年間2発目となれば00年の開業以降、ビジター選手では23年のJ・スウィンスキー(パイレーツ)以来3人目の快挙になる。

 レギュラーシーズンもこの日を含めて残り16試合。

11日(同12日)終了時点で同地区2位のパドレスとは2・5ゲーム差、同3位のジャイアンツと8ゲーム差だが、ジ軍とは直接対決が7試合と気を抜けない試合が最後まで続く。大谷は4戦ぶりの49号が出れば、史上6人目となる2年連続50本塁打に王手がかかる。

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