◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が12日(日本時間13日)、中5日で敵地・ジャイアンツ戦に先発し、7回1安打10奪三振、1失点の内容も打線の援護に恵まれずに、今季12勝目はお預けとなった。試合後、取材に応じた右腕「自分がどうこうではないですけど、やっぱりチームとしてはどうしても、とにかく勝たないといけない状況なので、やっぱり今日の試合を勝ちきれなかったというのはすごく悔しいですけど、とにかく前を向いていくしかないと言いますか、とにかく明日の試合、勝てるように全員でやっていけたらなと思います」と話した。

 この日は現役最多265勝を挙げている42歳のレジェンド右腕・バーランダーとの投げ合いで、今季12勝目を狙う。初回は、先頭打者ラモスを高めの直球で空振り三振。だが続く2番ディバースを四球で歩かせると、3番アダメズに左中間へ二塁打を浴び、先制点を献上した。

 一方、2回以降は、安定した投球を見せ、7回まで6イニング連続で3者凡退と、20打者連続でアウトを奪った。自慢のカーブやスプリットで7奪三振とジャイアンツ打線を翻弄する完璧な投球だった。山本は3試合連続の2桁奪三振。メジャー2年目で自身初のシーズン規定投球回(162回)にも到達した。

 援護したい打線は、1点を追う7回に6番コンフォートに同点の中越えソロが飛び出し、試合を振り出しに戻した。だが、援護点はここまでだった。

 山本は前回登板で6日(同7日)の敵地・オリオールズ戦では、ノーヒットノーランまであと1アウトの快投を見せたが、9回2死から被弾。日本人投手では野茂英雄岩隈久志に次ぐ歴史的快挙を逃した。さらに、降板後には救援陣が崩れ、悪夢の逆転サヨナラ負け。

山本の白星も消えていた。

 ナ・リーグ西地区首位のチームは、同地区3位のジャイアンツにサヨナラ負け。延長10回1死満塁の場面で、4番手左腕スコットがベイリーにサヨナラ3ランを浴びた

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