◆米大リーグ ジャイアンツ5X―1ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区3位のジャイアンツにサヨナラ負け。1―1の延長10回1死満塁からスコットがベイリーに劇的なグランドスラムを浴びた。
試合は1―1の9回。左腕ドライヤーが先頭打者を遊撃・ベッツの悪送球で塁に出したが、1死一、三塁で救援した3番手トライネンが1死満塁からフローレスを中飛に打ち取ると、中堅パヘスが好返球でタッチアップを狙った三塁走者を刺して併殺で切り抜けた。しかし、無死二塁のタイブレイクで始まる延長10回。1死三塁からマウンドに上がったスコットが最後は力尽きた。
ロバーツ監督が「リプレーを見ましたが、地面には当たっていなかった。あれは大きなアウトだった」と指摘したのは敗戦の直前。延長10回1死三塁で球審は李政厚(イ・ジョンフ)を空振り三振と判定したが、三塁塁審が捕手が捕球する前に地面にワンバウンドしたとしてファウルに判定を変更。結局四球となった。指揮官は「そして、タナー(スコット)の投球もゾーンより上の97マイルをホームランにされた。2つのことが起こってしまったのは不運だ。
また、延長10回の攻撃では無死二塁で大谷が申告敬遠で歩かされ、続くベッツは右飛。二塁走者はタッチアップで三塁を狙ったが、右翼手の好返球でアウトとなり、一気にチャンスがしぼんだ。ロバーツ監督は「あの場面で、これ以上ない打順だった。相手は翔平と勝負するよりもムーキー(ベッツ)を選んだ。不運にも結果は出なかった」と話した。