◆JERA セ・リーグ 巨人11×―10阪神(13日・東京ドーム)
巨人・岸田のスイングから放たれた打球は、左翼ポールを直撃した。スタンドではオレンジのタオルが揺れ、思わず笑みがこぼれた。
阪神・高橋に対しては今季は5打数5安打と強烈なキラーぶりを発揮している。「まだそれほど打席に立っていないので」と謙遜しながらも「結果的にヒットは出ているのでいいなと思います」と笑った。中軸としても捕手としてもチームをけん引しており、阿部監督は「とても存在感ありますし、岡本がしっかり勝負してもらえるのでね。最後まで頑張ってもらいたい」と成長に目を細めた。
捕手としては10失点しながら今季苦しめられた阪神との最終戦を制し、岸田は「チームとしてもすごい大きい。バッテリーとしては勝てて救われた部分もある」と本音をこぼした。「しっかりまずはCSに出て、もう一回、阪神と戦えるようにやりたい」。この劇勝を下克上につなげる。