◆世界陸上 第2日(14日、国立競技場)

 世界大会初出場の小林香菜(24)=大塚製薬=が、2時間28分50秒で7位入賞を果たした。日本女子として世界陸上では2019年ドーハ大会7位の谷本観月以来、3大会6年ぶりの入賞となった。

 早大のサークル出身という異色の経歴を持つランナーは、テレビインタビューでは練習でつらかった日々を吐露した。

―どのような気持ちで走ったか。

 「代表に選んでいただいた時から信じられない思いで。正直もう練習きつすぎて、もう合宿終わった時が1番うれしくて、もう試合はどうなってもいいとか思ってたんですけど、いざ本番が近づくと本当に信じられない方々が応援してくださって、コースも自分が大学時代、多分誰よりも、この走った中で誰よりもこのコースは知ってるので。応援の数も、本当に本当に本当にたくさんの方が声かけてくださったので、もうこれは頑張るしかないなと思って、もう必死に必死に、絶対ケニア勢が後半来ると思ったので、自分のペースで前半から進めていって、なんとか、なんとか絶対8位に入ろうと思って粘って頑張りました」

―最高なうれし涙。この初めての世界陸上の舞台で7位入賞

 「自分が尊敬していた先輩方が、皆さん世界の場では全然歯も立たない様子を見てきたので、自分も絶対コテンパンにされるんだろうなと思って、もうヤダなヤダなって思ってたんですけど、もう本当に練習を信じて頑張りました」

高橋尚子さんから。本当におめでとう。すごい走りで感動しました。サークルから実業団に入って激動の1年だった。

 「いやもう辛い。辛かった。正直楽しいことより辛いことの方が多くて、もう私はそんな長く競技やるのはちょっといいかなって思うぐらい辛い1年でした」

―でも、この道を選んでよかったですね。

 「そうですね。はい」

―その涙はどんな涙か

 「ここまで頑張ってきてほんとによかったって思いと、ここまで頑張って来たのは、家族とか友人とか、もちろんコーチとか、支えてくださる皆さんのおかげで頑張れたって思って、その思いがあふれている涙です」

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