◆米大リーグ ジャイアンツ7―13ドジャース(13日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区3位のジャイアンツに大勝。2位パドレスは勝ったため、地区優勝マジックは「11」となった。

「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(31)は1―4と劣勢ムードの3回に5試合ぶりの49号ソロを放ち、逆転勝ちを呼び込むなど5打数3安打1本塁打1打点だった。3得点で、早くも史上初の「50―50」を達成した昨季に並ぶ自己最多の134得点となった。

 試合は初回に1点を先制しながら、その裏に先発のカーショーが一挙4失点で逆転される苦しい展開。しかし、3点を追う3回先頭だった。大谷がジ軍のエース右腕・ウェブの92・1マイル(約148・2キロ)シンカーが真ん中付近に来たところを見逃さなかった。打球速度114・8マイル(約184・8キロ)、角度25度、飛距離454フィート(約138・4メートル)でバックスクリーンに飛び込んだ。5試合ぶりの49号ソロの飛距離は今季自己&球団最長の特大アーチ。史上6人目の2年連続50本塁打に王手をかけ、3年連続本塁打王に向けてはこの日51号のシュワバー(フィリーズ)に再び2本差とした。

 ド軍は1点を追う5回。無死満塁のチャンスをつくり、ウェブをKOすると、T・ヘルナンデス、ロートベット、ベッツの適時打などで一挙6得点のビッグイニング。最大3点差を逆転した。その裏にはイエーツが3失点したが、6回にはロハスの2点二塁打などで3得点と突き放した。

2ケタ得点は22試合ぶり。5点リードの9回には大谷の右前打からフリーマンが適時二塁打を放ってダメ押しした。投手陣では5回途中から登板したロブレスキが2回1/3を無安打無失点4Kの好投で立て直した。

 10日(同11日)に地区優勝マジックが再点灯したドジャースはこの日が10連戦の2戦目。同地区2位パドレスとの2・5ゲーム差をキープし、3位のジャイアンツには8ゲーム差をつけた。右手打撲の正捕手スミスが負傷者リスト入りし、大砲マンシーは頭部死球で途中交代となったが、ワールドシリーズ連覇に向けてレギュラーシーズンはあと14試合。ジ軍とは5試合を残すが、また一歩頂点に前進した。

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