◆世界陸上 第2日(14日、国立競技場)

 女子100メートル障害予選で、昨年のパリ五輪代表・福部真子(日本建設工業)が12秒92の5組4着。各組上位3人には入れなかったが、各組4位以下の中でタイム上位6人に入り、全体20位で15日21時5分の準決勝に進んだ。

 22年オレゴン世界陸上、昨年のパリ五輪で準決勝に進出した実力者。同12月に、原因不明の高熱が出る「菊池病」と診断されたことを公表した。東京世界陸上の代表選考を兼ねた7月の日本選手権は3位。その後は発熱で練習も十分に積めない中で、8月に12秒73(追い風1・4メートル)をマークして参加標準記録にピタリと届き、代表権を獲得した。

 後の主なコメントは以下の通り。

 「今季、12秒7台、8台で走れていたので何とかなるかな、とは思っていました。会場に入ったら、大きな拍手をもらえて励みになりました。本当に素敵だな、と思った。頭の中でミセスグリーンアップルさん『僕のこと』が流れました。準決勝(15日21時05分)は得意の夜なので大丈夫と思います。日本記録(自身の12秒69)を狙っていきたいです」

 ◆福部 真子(ふくべ・まこ)1995年10月28日、広島・安芸郡府中町生まれ。29歳。

小学4年時に地元のジュニアチームから競技を始める。府中中3年時の全日本中学陸上選手権の四種競技で優勝。広島皆実高に進学。日体大から日本建設工業に進み、22年オレゴン世界陸上では準決勝で12秒82の日本新記録をマークするも、決勝進出は逃した。24年パリ五輪も準決勝進出。昨年7月に自身の記録を更新して12秒69の日本記録を樹立した。165センチ。

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