◆プロボクシング ▽世界スーパーミドル級(76・2キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 ●4団体統一王者・サウル“カネロ”アルバレス(判定)WBO同級1位・テレンス・クロフォード〇(13日=日本時間14日、米ラスベガス・アレジアントスタジアム)

 WBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(37)=米国=が、世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(35)=メキシコ=を3―0判定(116―112、115―113×2)で下した。世界4階級制覇王者同士のメガファイトを制したクロフォードは、史上初となる3階級(スーパーライト、ウエルター級、スーパーミドル級)での4団体統一を達成した。

さらにライト級からスーパーウエルター級までの4階級に続き、スーパーミドル級で5階級制覇を達成。無敗での5階級制覇は、フロイド・メイウェザーに次ぎ史上2人目となった。

 戦績はクロフォードが42戦全勝(31KO)、カネロが63勝(39KO)3敗2分けとなった。

 クロフォードは自身が王座を保持する階級から2階級上げての挑戦だった。序盤はカネロがフィジカルを生かしてプレスを強めたが、クロフォードはジャブを突いてアウトボクシングで対抗した。終盤は接近戦での打ち合いに。攻勢を強めるカネロに対し、クロフォードが左を的確に顔面にヒットさせポイントを重ねた。試合後、リング上のインタビューで「カネロは偉大なチャンピオンだ。彼には脱帽するしかない。彼を尊敬している。自分がここにいるのは偶然ではない。全てのサポーターと、全てのアンチにも感謝したい」と語った

 3階級での4団体統一を達成したクロフォードは、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で世界ヘビー級4団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に次ぐ3位につけている。

同日に井上VSアフマダリエフも行われるが、クロフォードが井上、ウシクを抜いて1位に返り咲く可能性が出てきた。

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