◆プロボクシング ▽日本ライト級(61・2キロ以下)王座決定戦10回戦 村上雄大―今永虎雅(9月14日、愛知・名古屋 IGアリーナ)
同級2位・今永虎雅(たいが、25)=大橋=が、同級1位・村上雄大(25)=角海老宝石=に判定勝ちし、日本ライト級新チャンピオンとなった。今永は「うれしいし、日本のベルトはそう簡単にとれるもんじゃない。
開始から左ボディーや、左フックを中心に試合を組み立てると、4回は右フックから左ボディーで相手の体勢を崩した。「打たれ強くて、気持ちも強い選手でやりづらかった」と振り返ったように、5回にはコーナーに追い込み、たたみかけたが、ダウンは奪えなかった。それでも、5回終了時に公開された採点ではジャッジ3者が50―45と今永を支持。7回には村上の左ストレートを食らうものの、9回にはスピードのある左ストレートを放った。採点は2人が100―90、1人が99―91の3―0で勝利し、9戦全勝で初のベルトを手にした。
父親が虎のことが好きで「虎雅(たいが)」と命名された今永は、奈良・王寺工高時代に高校タイトル総なめとなる史上初の高校8冠を達成。東洋大でもタイトルを獲得し、アマ113勝(23KO・RSC)13敗の成績で10冠を手にした。2022年6月のプロデビュー戦から8連勝(5KO)中で、24年11月にはアジア最強ライト級トーナメントを制していた。
通算戦績は今永が9戦9勝(5KO)、村上が10戦6勝3敗1分け。