男子400メートル予選で3大会連続代表の佐藤風雅(ミズノ)は45秒10の1組5着で予選敗退した。

 試合後のインタビューでは、中島佑気ジョセフが日本新記録を出したことにも触れ「ダブルで悔しい」と話したが、20日に予選が行われる男子1600メートルリレーに向け、強い気持ちをのぞかせた。

 日本選手権(7月)の失格が8月下旬に取り消され、3大会連続の世陸切符をつかんだ29歳。「様々な経緯があったが、今は競技に集中して切り替えられている。メンタルの低下はない」と心身共にコンディションを整えて今大会に臨んでいた。

◆佐藤風雅に聞く

 ―レースを終えて

 「終わった直後はシーズンベストで、これでギリギリ通ればいいかなと思ったんですけど、次の組で日本記録が出て、レースで5番っていうのも悔しかったんですけど、それ以上にダブルで悔しい気持ちです」

 ―レースプラン

 「レースプランは今回、2レーンっていうのもあって、カーブが、コーナーが急なので前半しっかり行くと足が持たないということがわかったので、2レーンは気持ちよく乗ってバックストレートはストライド、リズムに乗ってから200、300でしっかり前を捉えて、ラスト直線のイメージをストライドキープで走っていたところを、どちらかというとピッチキープに意識を変えて、タイムトライアルの300はかなりよかったので、今回も試してみたところ、海外勢にも最後は追いつかなかったんですけど、最後は追い詰めるような展開ができたので、これは自分の理想の展開が見えたぞというところで、前半後半差をかなり減らせたようなレースだったと思います」

 ―国立で走って。

 「国立かなり走りやすいというか、この環境、条件、400がかなり走りやすいような印象があったんですね。そこに加えて今回日本の皆さまの雰囲気が合わさって、雰囲気にやられて結果がでないのは絶対嫌だなと思っていたので、観客の皆さんの声援に誇れるような走りをしたいと思って、逆に観客の皆さんの声援に負けないぞと思ったんですけど、持ってかれましたね、悔しいです」

 ―(日本選手権で)1回失格もあり、もやもやもあった?

 「そこは会社にお任せして、実際詳しいことは控えるんですけど、実際その後のレースでもシーズンベストを更新してる分、実はあれは日本選手権はないものだと思って臨んだので、そのモチベーションの低下というよりも、一本一本全力で常に自己ベストを更新し続ける展開で意識でいたので、そこに関してはもやもやは感じずに臨めました」

 ―(20日に予選が行われる)マイルリレーへ。

 「日本記録出た選手がいて僕もシーズンベストなので、気合が入ったきっかけになったので、あと2人誰かわからないですけど、4人で胸張って今回はメダルいけるって思ってます。色はまだわからないですけど、メダル獲得は強い気持ちが今あると思っています」

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