カーリング ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦 最終日(14日、北海道・稚内みどりスポーツパーク)

 ミラノ・コルティナ五輪最終予選への切符をかけた戦いは、フォルティウスがSC軽井沢クラブに6―5で勝利。通算3勝2敗とし、日本代表に内定した。

スキップ・吉村紗也香は「最後は自分はドローを投げて決めて勝ちたい、というのはあってそういうショットを投げられた。みんながパーフェクトに私までつなげてくれた」と万感を込めた。

 SC軽井沢クに13日に先勝され、負けたら終わりで迎えたこの日。息詰まる攻防を制した。5―5で迎えた最終エンド、ハウス中心置けば勝ちのドローショット。わずかに伸びたが、五輪への執念で石を止めた。「ちょっと長かったけど『止まってくれ…』と」。午前の勝利後、宿舎で優勝時のシミュレーション。「アウトターンを投げてドロー決まりました。で、あの喜び、というのを皆でやって試合に臨んだ」。有言実行で歓喜の輪を作った。

 22年北京五輪代表をかけたロコ・ソラーレとの戦いでは、2連勝発進しながらその後3連敗。

涙をのみ、北海道銀行とのスポンサー契約も切れた。フォルティウスとして再出発し、歩んだ4年。吉村は「たくさんのスポンサーさんに支えられて、こうしてまた競技ができる。本当に幸せだなと。技術もそうだけど、本当にメンタルの面で、強くなった。それを本当に感じた」と、チームの成長に胸を張った。

 初の五輪出場に挑む最終予選(12月、カナダ)。代表切符はつかんだが、夢舞台にはもう一勝負待つ。吉村は「プレッシャーのかかる中で、本当にいいパフォーマンスができたと思う。そこは自信を持って、いい準備をして五輪の出場権を何が何でも取りにいきたい」と、大勝負を見据えた。

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