◆プロボクシング▼WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 〇松本流星(負傷判定5回1分26秒)高田勇仁●(9月14日、名古屋・IGアリーナ)

 WBA世界ミニマム級王座決定戦は、同級2位・松井流星(27)=帝拳=が同級1位・高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=に5回負傷判定勝ちして、新王者となった。高田は一度、病院へ搬送されたが、検査後再び会場へ戻ると、記者会見に臨んで心境を語った。

 「悔しいですね」と高田。病院から戻ったことについては「検査も問題なかったので」と説明した。渡辺利矢トレーナーは「本人はパンチだと思っていたが、バッティッグで眉間から噴水のように血が出ていて…。病院に行ってCTも全部とって、何事もなく歩いたりもできました。ご心配をおかけしました」と話した。

 勝てばプロ11年目にして初の世界タイトル奪取だった。加えて、ライオンズジムにとっても、創設40年目にして初の世界王者誕生だった。高田は「距離感をつかめてきて、いけるかなと思った。(バッティングを受けた時は)意識はあったが、もうろうとしていた」と振り返った。パンチではなく、バッティッグと聞かされたが「試合を止められたので悔しかった」と敗戦を悔やんだ。松本とのリマッチについて聞かれると「もう1回できたら、という気持ち」と話した。

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