大相撲秋場所初日(14日、東京・両国国技館)

 元大関の幕内・御嶽海(出羽海)が12日に55歳で急逝した母・マルガリータさんに白星を届けられなかった。幕内・狼雅(二子山)にもろ差しを許し、寄り切られた。

「差すかハズ押しでいくか迷ってしまった」と振り返った。

 長野の実家で別れを告げ、この日の朝は部屋で稽古。師匠の出羽海親方(元幕内・小城ノ花)から「寝られているか?」と心配される中、すり足など基礎運動をして国技館入りした。付け人を通じ母に関する質問はNG。「負けても今日みたいな元気な相撲をみせたい」と静かに闘志を燃やした。

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