◆JERA セ・リーグ DeNA9―7巨人(14日・横浜)

 2位の巨人は投手陣が崩れて痛恨の逆転負け。3位のDeNAにゲーム差なしに迫られた。

1点を追う2回、ドラフト2位ルーキー・浦田俊輔内野手(23)の2点適時打などで4点を奪い、藤浪をKOした。しかし、3点リードの4回に救援陣が捕まり一挙6失点。初回に先発・赤星が右肩痛で1死も取れず降板し、懸命の継投は実らなかった。また、この日昇格したドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が7回の守りからプロ初出場を果たした。

 赤星がカウント3―1から投じた直球が外角に外れると、阿部監督が鬼の形相でマウンドへ歩みを進めた。初回無死一、二塁。筒香に四球を与え満塁のピンチを作った右腕と言葉を交わし、即座に降板を命じた。

 130試合を終えて64勝63敗で2位の巨人は、3位・DeNAと1ゲーム差。13日の阪神最終戦(東京D)は投手陣が10失点を喫し、苦しい展開を強いられる中で打線が奮起。最後は代打・坂本の逆転サヨナラ打で勝利をもぎ取った。

 2位死守でのCS進出に向けて負けられないDeNAとの直接対決2連戦。先発マウンドを託された赤星は、6月29日のDeNA戦(東京D)を最後に白星から遠ざかり、5回4失点と打ち込まれた8月24日の同戦後に抹消され2軍で調整。

「いろいろな人にサポートしてもらった。それが結果に出るように頑張りたい」と意気込んで臨んだが、初回から暗雲が垂れ込めた。

 無死満塁のピンチを招くと、わずか12球で降板。しかし2番手で緊急登板した平内が嫌な流れを断ち切った。オースティンを二ゴロ併殺打に打ち取る間に1点を失ったが、佐野を一ゴロに仕留めて最少失点で切り抜けた。直後に打線が奮起した。NPB復帰後初対戦となるDeNAの先発・藤浪に対し、左打者を並べる対策を取らず通常通りのオーダー。13日に昇格したドラフト2位・浦田を「8番・二塁」で先発起用した策が的中した。2回1死一、二塁でリチャードが左翼へ同点適時二塁打を放つと、続く浦田が右翼へ勝ち越し2点適時打でプロ初打点。丸が中堅フェンス直撃の二塁打を放ち4点を奪った。

 しかしリリーフ陣が4回に捕まった。平内、3番手・石川、4番手・ケラーが流れを止められず、打者12人の猛攻を浴び6失点。

逆転を許した。

 反撃したい打線は、6回1死からリチャードがバックスクリーン直撃の10号ソロを放ち1点を返した。9日の広島戦(東京D)で満塁弾を放って以来、3試合ぶりの一発。8年目で初の2ケタ本塁打を達成した。

 直後の守備では14試合連続無失点中の5番手・田中瑛が登板。しかし先頭の代打・度会、続く蝦名に2者連続本塁打を浴びて差は4点に広がった。

 その後、2点差まで詰めよったが、届かなかった。

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