◆世界陸上 第2日(14日、国立競技場)

 女子マラソンで、17年大会以来2度目の出場の安藤友香(しまむら)は、2時間35分37秒で28位だった。

 両手をダラリと下げ、腕を大きく振らずに走る安藤の代名詞“忍者走り”で、中盤から2番手集団で1人抜け出した米国人選手の背中を追ったが、徐々に遅れ、20キロ通過時点でトップとは1分27秒差をつけられた。

結局、最後までペースを上げることができず上位とは大きく離された。安藤は「自国開催でもあり最低でも入賞を、そして自分に後悔なくやり切ると目指して挑んだレースでしたが、ふがいない結果となってしまいました。自分が思い描いていた結果とはほど遠く、悔しい気持ちでいっぱいです」とコメントした。

 17年ロンドン大会のマラソンで世界大会にデビューしたが、17位と世界との差を痛感した。21年東京五輪は19年MGCでは8位に終わり、マラソン代表からは落選。1万メートルで出場して22位だった。世界で悔しさを味わいながらも経験を重ね諦めず8年ぶりに世界選手権の舞台に戻ってきたものの、世界の壁にまたしてもはね返された。安藤は「15~20キロの段階で吐き気があり、以降乾嘔が続いておりました。後半は恥ずかしい自分の走りでしたが、それでもずっと『頑張れ』の声が消えることなく、その言葉に何度も救われ、ゴールまで無事にたどり着けました」と会場に集まったファンに感謝していた。

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