◆JERAセ・リーグ 阪神0―1中日(14日・甲子園

 中日・大野雄大投手が8回4安打無失点で10勝目を挙げた。沢村賞に輝いた20年以来、5年ぶりの2ケタ勝利。

過去2年は計2勝だった37歳は「きょうの1勝は特別ですね。2ケタ勝利は、投手にとってすごく大きいもの。まさか今年が始まる時は2ケタ勝利を挙げられると思っていなかったですけど、諦めずにきた結果」と喜びを語った。

 自身も予想外の数字だが「でも、まだまだやれるんだとは思って(今季に)入った。大野を使いたいと思ってもらえるシーズンにはできていると思う」と復活をアピール。最近は4登板連続の白星で大台に乗せた。各タイトルで上位を争う才木との投げ合い。「なかなか点が取れない。我慢比べだと思って投げていた」と振り返り「序盤は逆球だらけで荒れていたけど、石伊が逆球もありながら、いい球を選択してくれた」と捕手に感謝。「才木くんも最多勝とか争っていて気合が入っていた。それで1―0は価値があると胸を張った。

 9月14日は19年にノーヒットノーランを達成した日付だ。

場所は違うが、同じ阪神戦。「それは知っていました。あしたがオカンの誕生日なので勝ててよかった」と笑顔を見せた。阪神戦は通算22勝11敗とカード別の最多勝利。今季も5試合で3勝0敗と“虎キラー”ぶりも健在だ。

編集部おすすめ