◆JERAセ・リーグ 阪神0―1中日(14日・甲子園

 中日は連敗を3で止めた。大野雄大投手が8回3安打無失点で自身5年ぶりの2ケタ勝利となる10勝目。

9回は松山晋也投手がリーグトップタイに並ぶ41セーブ目を挙げた。2戦連続完封負けを喫していた打線は好投手の才木に苦戦し、6回まで無得点。今季ワーストタイの25イニング連続無得点となったが、7回1死三塁で石伊が先制打を放った。以下は試合後の井上一樹監督の主な一問一答。

(自ら)

「大野に聞いて。俺しゃべることない」

―大野は10勝目。

「何年ぶり? 5年ぶりか! 今日はもう大野に尽きるし、(連敗を)止めてくれた。残りが少ない中、やっぱり一つでも勝ちたいというところで、ベテランの大野がよう頑張ってくれた。それだけです」

―大野は5月20日に横浜で2回途中KOとなって以来の屋外球場での登板。

「そこはあまり、メディア含め、俺らを含め、意識を過剰にさせてしまってはいけないのかなというところもある。こっちは『屋内の方がええわ』とやってきたのが、こういう形になってんだけど。残り試合が少ない中で、また『屋内じゃなきゃダメだ』と言っている場合じゃないだろうという形で登板させた。

そこはまた新たな『外でも投げれます』というところを見せてくれた」

―9回は松山に交代。

「あいつ(大野)の完封を取るか。でも松山は松山で、やっぱりセーブシチュエーションでは投げる気満々だから。そこでコーチも『やっぱり松でいきたいです』と言ったから、じゃあそうしよって」

―警戒していた佐藤輝を抑えた。

「テルだけがターゲットじゃないから、別にそこは。もちろん、軸だからね。でも、その前後に森下と大山という、やっぱり強打者がいるわけだから。あまり(佐藤輝だけを)クローズアップしてという形ではいけないと俺は思っている」

―石伊が先制打。

「たまたまや。インタビューなんか受けてるけど(笑い)。いやまあ、食らいついたという形が、いい結果に結びついたんじゃないですか」

―石伊は9月の打率が3割を超えている。

「そんなイメージあんまりないけど。

あいつも新人とはいえ、それはもう、俺も容赦せんし。それはこの秋からまた来年の春にかけて、こいつをどれくらい鍛えたらええもんかということしか、俺の頭にはないから。もちろん要として、他のチームにも恥ずかしくないような形に成長させたいといつも思ってます」

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