◆関西大学ラグビーAリーグ▽開幕節 同大29―12近大(14日・花園第2)
開幕節の4試合が行われ、6月に部員2人が大麻所持の疑いなどで逮捕された天理大が、62―0で関大を下した。同大は29―12で近大を破り、4季ぶりの開幕勝利。
同大が21年以来の開幕白星を挙げ、復活への一歩を踏み出した。昨季3位の近大に快勝。今季就任したOBの永山宜泉監督(55)は「久しく開幕戦に勝てていなくて…。何とか勝つことができました」と笑顔だ。
12―12の後半30分、敵陣ゴール前正面でPGを狙わずスクラムを選択。即バックスへ展開した。右へ左へとボールを動かし、CTB立川和樹(4年)=天理=が勝ち越しトライ。守っては後半を0点に封じ、SO大島泰真主将(4年)=京都成章=は「ディフェンスを頑張ってくれた」と味方をたたえた。
リーグV48度の名門も23年度は7戦全敗の8位、昨季は6位と、2季連続で全国大学選手権出場を逃した。和菓子店経営の合間を縫って指導する永山監督は「体を鍛えることを忘れている」と、学生任せだった筋トレや走り込みを全体練習に盛り込んで強化。選手らはこの日、当たり勝ち、走り勝った。