◆世界陸上 第2日(14日、国立競技場)

 男子走り高跳び予選を行い、昨夏のパリ五輪で88年ぶりに5位入賞した赤松諒一(西武プリンス)と、初出場の瀬古優斗(FAAS)は、2メートル25を跳び、上位12位までが進出する16日の決勝に進んだ。日本勢2人が決勝に進むのは、世界選手権では初めての快挙となった。

 赤松は「決勝進出は目標にしていたので、それが達成できて、1つホッとしている感じですね。日本人2人でというのは、めちゃくちゃうれしいですね。日本人ができるだけ多く決勝に進出して、高跳びを盛り上げていきたいと思っていましたので。瀬古選手と決勝にいけるので、楽しみです」と喜びをかみ締めた。

 前回23年ブタペスト大会直前に踏み切りには重要な左足小指を疲労骨折した。昨年3月にボルトを入れる手術を受け、完治はまだしていないが、出場大会を厳選しながら、この舞台に合わせてきた。パリ五輪では自己ベストの2メートル31をマークして5位入賞。1936年ベルリン五輪以来、88年ぶりに五輪日本人最高順位タイという快挙を成し遂げるなど、大一番の強さは世界でも通用する。

 メガネがトレードマークの瀬古は、7月のナイトゲームズ(福井)で日本歴代2位タイとなる2メートル33の大ジャンプで優勝。東京世界陸上の参加標準記録(2メートル33)をクリアし、一躍注目を集めた27歳の新星。高校まで全国大会の出場経験がなかったが、22年の世界選手権出場を逃してから、多くのトップジャンパーを育ててきた福間博樹コーチに指導を仰ぎ、素質が開花した。

 3大会連続出場の真野友博(九電工)は2メートル25を3度失敗。

決勝に進むことはできなかった。

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